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2010年11月 9日 (火)

トコジラミ(南京虫)の防除法!?

先週,愛媛県松山市で,日本ペストロジー学会の大会が開催されました
年に一度の大会で,様々な研究成果が発表されました。

発表はしていませんが,私も参加させて頂きました。

研究対象はゴキブリ,カ,アブ,カメムシなど様々であり知らないことも多く

非常に勉強になりました。学術的に裏付けられた内容は説得力もあり
現場で様々な判断をする時のよい根拠になりそうです

また,懇親会では様々な業者や研究者と話すことができ,いい刺激なりました。

P1020004

さて,発表の中には「トコジラミ(南京虫)」 に関してのものもあり
面白かったので皆様にも紹介したいと思います。

研究の目的は,

一般家庭で実施可能なトコジラミ防除法(駆除ではありません)を検討する 

ことでした。

そのため,市販の薬剤も使い実験をしていました。

実験方法は以下の通りです。(詳細は割愛)

使用薬剤は,

①パラジクロルベンゼン
②エンペントリン(クローゼット用防虫剤)
③ジクロルボス樹脂蒸散剤(一般的には手に入りくい)

です。

ダンボール箱の中に,衣服に見立てた脱脂綿を入れ
その中に薬剤および網かごの中に閉じ込めたトコジラミを入れます。(↓画像参照)

P1020245

ダンボールの隙間をテープで閉じて密閉し,放置します。

その後,1および2日後に至死状況を確認します。

その結果,

①パラジクロルベンゼンと③ジクロルボス樹脂蒸散剤 では
トコジラミの設置場所に関係なく2日後までにほぼ全部の個体が死んでいました。(①,③ともに致死率:97.3%)

②エンペントリン(クローゼット用防虫剤)では13.3%の致死率に留まりました。

この実験結果は,スーパーやホームセンターで手に入る薬剤を使って
一般の家庭でもトコジラミの防除が可能かもしれないことを示唆
しています。

しかし,あくまでも密閉された空間での実験結果ですから,
頻繁に出し入れしたり隙間があったりするような状況下では
思うほどの効果は無いかもしれません。

でも,有効な防除法が無い今の段階では,試してみるのもよいと思います。
(気休めかもしれませんが)

ただし,パラジクロルベンゼンは臭いがきつく,服に臭いがつきます。
また,気化スピードが速いので効果が無くなるのがはやいです。

使用の際には,使用上の注意をよく読み,用量・用法を守りましょう。

株式会社エスケーシステム では
 より安全に,確実に害虫を防除・駆除できるよう日々情報を集めています。

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コメント

パラジクロロベンゼンが効果的なんですね!
留学先に南京虫がいたらどうしようかと悩んでいたので助かりました。試してみます。

コメントありがとうございます。

効果的な防除方が無い状態ですので,できることはやっていた方がいいでしょうね。
それでも100%安全ではないですが。

宿泊する際は,自分の荷物をビニールに入れて置くことなんかもあります。
また,トコジラミの痕跡がないかどうかも簡単にでも点検されることをお勧めします。

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